工業高校に進学するメリット・デメリット教えて!
工業高校出身で電気科卒の私がわかりやすく解説します。
私自身は工業高校から国立大学へ進学しました。
そんな私ですが、高校卒業後に就職をしようと考えていた時期があったので進学・就職の両方の面で皆さんのお力になれると思います。
- 工業高校への進学を考えている人
- 普通科高校と工業高校で悩んでいる人
工業高校に進学するメリット
工業高校に進学するメリットを以下の通り。
- 資格試験へのサポートが充実している!
- 手に職がつく!
- 有名企業への就職ができる!
- 就職率がほぼ100%!
- 国公立大学へも進学ができる!
資格試験へのサポートが超充実!
私が高校の3年間で取得した資格を紹介します!
- 第1種電気工事士
- 第2種電気工事士
- 3級技能検定 電気機器組み立て(シーケンス制御作業)
- 英検準2級
- 情報技術検定3級
- 計算技術検定3級
- パソコン利用技術検定2級
- ジュニアマイスターゴールドにも認定されました。
資格取得がしやすい理由
工業高校で資格取得がしやすい理由を書いてみました。
- 学校側が選んだ教材を使う
- 頻出問題や簡単に解く裏技を教えてくれる
- わかるまで教えてもらえる
- 実技に対応
独学だと難しい実技を教えてくれる環境が整っているというのも工業高校の魅力の1つです。
授業の中で過去問を解いたり、放課後に補習をしてくれたり、先生方が全力でサポートしてくれます!
工業高校には認定校制度というものがあります。
認定校に在籍又は卒業することで、1部筆記試験が免除になったり、数年の実務経験を積むことで資格が取得できる制度。他にも認定校では学校内で受験し、資格取得できたりします。
認定校の電気科を卒業すれば電験3種といった難関資格を筆記試験なしの3年の実務経験のみで取得することができます。
手に職がつく
工業高校は社会で活躍できる即戦力の人材を育成する学校です。
実習や専門科目では仕事・資格取得に役に立つ授業がたくさん受けられます。
また、実習や専門科目を学ぶための設備が整っています。
工業高校には機械科・電気科・情報科・建築科・土木科など将来性がある学科がたくさんあります。
特に、情報科には将来性があります。
世界でIT産業の市場規模が大きくなる一方、日本ではプログラミングエンジニアが不足しているため世界から遅れています。この状況を受け、日本では新たな取り組みが始まっています。
- 2020年からは小学校でプログラミングの授業が必修化
- 高校でも2022年から「情報Ⅰ」が必修科目、「情報Ⅱ」が選択科目となり、共通テストでも2025年から「情報科目」が追加
さらに、現在問題になっているのは「情報科目」を教えられる教師が足りていないことです。
私は電気科卒ですが、実習や専門科目では「電気工事」「シーケンス制御」「c言語」などを学びました。
現在人材が不足している第1種電気工事・第2種電気工事士どちらとも取れたのはこれから就活が待っている私にとっての安心材料です!
有名企業への就職ができる
工業高校の生徒は企業から届いた求人票の範囲内で就職活動をします。そのため、就職率は約100%!!
工業高校に届いた求人票は成績の良い人から決めていきます。
工業高校の平均的な学力は低いので成績トップも狙える!
例え成績がトップだとしても第1希望の企業に受からなければ余った企業に行くことになります。
不採用になることは珍しいですが、不採用になった人もいたので注意が必要です!
- 例え成績がトップだとしても第1希望の企業に受からなければ余った企業に行くことになる。
- 昨年届いた求人が今年も届くとは限らない。
国立大学に進学できる!
工業高校からでも国立大学に進学することはできます。
私が工業高校入学したとき同じ学科の8割の人が国立大学への進学を第1志望にしていたので驚きました。
工業高校から国立大学に進学する際は、就職する人が多い中で周り人とは違う勉強をしなければならないので大変でした。
国立大学を受験する際に進学校の生徒と争わなくていい!
工業高校に進学するデメリット
- 就職先が限定される
- 給料が低い
- 出世に限界がある
- 製造業への就職が多い
- 進学先の選択肢が狭い
- 工学部以外への大学進学が難しい
- 国立大学に進学できるのは、ほんの一握り
就職先が限定される
工業高校は企業から届いた求人の範囲内で就職活動をするため、どうしても就職先の選択肢が狭まってしまいます。
企業から届く求人は工業系又は事務系がほとんど。
中には公務員になる方もいますが、一般企業への就職と比べると合格するのが難しくなります。
給料が低い
工業高校から就職すると高卒扱いになるため、大卒者と比べると基本給設定が低くなることがほとんど。
しかし、夜勤・資格手当・昇級試験などで給料UPが見込めます。
給料が低くても浪費を減らしたり、副業すれば問題ないと思います。
製造業への就職が多い
工業高校に届く求人は工場の生産ラインが多い。
このことが原因か、高卒3年以内の離職率は3割以上!
よくネットで製造業の求人募集を見かけたりしませんか?
同じ業務の繰り返しであったり、夜勤があったり、長く続けるのが難しく辞めていく人が多いようです。
進学先の選択肢が狭い
工業高校の進学先は学校長の推薦が届く範囲に限られます。
工業高校から進学できる大学は工学部ばかりです。
工業高校は普通科高校とは異なり、専門科目があるので一般科目の授業時間が短くなってしまいます。
そのため、一般入試での進学は難しいです。
国立大学に行けるのは、ほんの一握り
工業高校に国立大学の進学を目指してくる方は少なくありません。
繰り返しになりますが、私が工業高校入学したとき同じ学科の8割の人が国立大学への進学を第1志望にしていたので驚きました。
しかし、国立大学に行けるの人は成績が上位のほんの一握りです。
挫折する人が多いのが現実です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私の意見としては工業高校はやはり就職向きなので、大学進学を考えている人は進学校に通うことおすすめします。
ご覧いただきありがとうございました。